東海道新幹線　石山補助き電区分所

　本項では東海道新幹線の開業時にき電区分所として設置され，その後のATき電方式への変更の際に補助き電区分所へ格下げとなった石山補助き電区分所について説明しています．

• 1)　石山補助き電区分所の設備．奥が東海道新幹線の高架，左上にわずかに写っているのが並行する名神高速道路の高架で，さらに淀川(瀬田川)と国道422号線にも囲まれた非常に狭い土地に設置されています．
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  き電線の色分け(:表示 :非表示)
  (F:ATき電線 T:トロリー線
  F下り東京 T下り東京 F下り新大阪 T下り新大阪
  2)　下り線側の設備．東京方・新大阪方それぞれのトロリー線とATき電が引き込まれ，両者は断路器を介してアルミ製と思われるパイプ状の母線に接続されています．
• 3)　下り線側のき電線の表示．「T」はトロリー線へのき電線，「F」はATき電線を表しています．
• 4)　下り線側の単巻変圧器(AT).本体は建屋内に収められており，屋上のATき電線，トロリー線および中性線からの電線が接続されています．
• 5)　上り線側の設備．下り線側と同様の構成です．
• 6)　上り線側のき電線の表示．
• 7)　上り線側の機器群．き電線と母線を接続する断路器(通常は接続状態)やき電線の電圧・電流を計測していると思われる機器などで構成されています．
• 8)　上り線側の単巻変圧器．対地電圧25kVで互いに逆位相のトロリー線(T)とATき電線(F)がそれぞれ両端の長いブッシングに，対地電圧がゼロに近い中性線(インピーダンスボンドを介してレールに繋がる)は中央の短いブッシングに接続されています．
• 9)　上り線側と下り線側の母線の間には上下タイき電を行う際に両者を接続するための断路器が設置されていますが，通常は開放(未接続)状態のようです．
• 10)　石山補助き電区分所の正門．
• 11)　石山補助き電区分所の銘板．
• 12)　正門脇の建屋内に設置された単巻変圧器の放熱器(ラジエーター)．
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  き電線の色分け(:表示 :非表示)
  (F:ATき電線 T:トロリー線
  F上り東京 T上り東京 F上り新大阪 T上り新大阪
  13)　石山補助き電区分所のき電線鉄構．上り線側のき電線を支持する鉄構のみが線路を跨ぐ構成になっています．
• 14)　東京方と新大阪方のトロリー線へのき電線相互が鉄構内で碍子で絶縁されています．
• 15)　下り線のエアセクション．補助き電区分所の東京方，淀川(瀬田川)を渡った対岸の名神高速瀬田西ICの横辺りに設置されています．
• 16)　下り線エアセクションの東京方の架線絶縁部．
• 17)　下り線エアセクションの新大阪方の架線絶縁部．
• 18)　下り線新大阪方のトロリー線へのき電線接続部．補助き電区分所のすぐそばにあります．
• 19)　上り線エアセクション．こちらは補助き電区分所から500mほど新大阪方にあります．
• 20)　上り線エアセクションの新大阪方の架線絶縁部．
• 21)　上り線エアセクションの東京方の架線絶縁部．
• 22)　上り線東京方のトロリー線へのき電線接続部．