本項では北海道新幹線・海峡線 今別変電所の異相区分切替セクションについて説明しています.
北海道新幹線・海峡線の今別変電所は奥津軽いまべつ-木古内間に設置されている本州で最も北にある新幹線の変電所で,東北新幹線新青森変電所とのき電境界となっている新富田き電区分所から吉岡変電所とのき電境界となっている竜飛き電区分所までの区間のき電を担当しています.また,奥津軽いまべつ駅の約9km新青森方に三線軌条で線路を共用している在来線の海峡線(狭軌)との分岐点があり,そこから津軽線との合流点である新中小国信号場を越えて津軽線電化区間とのき電境界で25kV/20kVの異電圧交交セクションがある中小国き電区分所までのき電も担当しています.
山陽新幹線以降に建設された新幹線の変電所やき電区分所などのき電設備には基本的に頭に「新」が付きますが,今別変電所と隣の竜飛き電区分所,さらに津軽海峡を越えた北海道側の吉岡変電所は当初は在来線である海峡線の変電所として建設されたためか頭に「新」が付かない例外となっています.
2) 海峡線を走る列車内から見た受電鉄塔.
3) 海峡線を走る列車内から見た受電鉄構とき電用変圧器.受電した三相275kVをルーフデルタ結線の変圧器で単相60kV×2組の電力に降圧・変換しています.
5) 海峡線を走る列車内から見た今別変電所のき電線出力.屋内にある設備からケーブルで引き出されたき電線がき電線鉄構に接続されています.
6) 海峡線を走る列車内から見たき電線鉄構.
8) 上り線異相区分切替セクションの入口側エアセクションの新函館北斗側の架線絶縁部.
9) 上り線新函館北斗方のトロリー線へのき電線接続部.
10) 上り線異相区分切替セクションの入口側エアセクションの中セクション側の架線絶縁部.
11) 上り線異相区分切替セクションの出口側エアセクションの中セクション側の架線絶縁部.
12) 上り線異相区分切替セクションの中セクションのトロリー線へのき電線接続部.
13) 上り線異相区分切替セクションの出口側エアセクションの新青森側の架線絶縁部.