| 隣接セクション | ||||
|---|---|---|---|---|
| (新青森方) 今別変電所 |
 |
竜飛き電区分所 |  |
(新函館北斗方) 吉岡変電所 |
本項では北海道新幹線・海峡線の竜飛き電区分所について説明しています．
北海道新幹線・海峡線の竜飛き電区分所は奥津軽いまべつ－木古内間に設置されており，今別変電所と北海道側の吉岡変電所のき電境界となっています．また，今別変電所は東北電力，吉岡変電所は北海道電力から受電しているため東北電力と北海道電力の電力系統の境界にもなっていますが，本州側と北海道側の電力系統は直流の連係線で結ばれており，交流の周波数が同じ50Hzではあるものの位相が同期していないことから，非同期系統同士の混触やATC信号の誘導への対策が施されており，その技術は後に開通した北陸新幹線の50Hz/60Hz境界にある3ヶ所のき電区分所(新軽井沢・新高田・新糸魚川)での異周波数混触・誘導対策にも生かされています．
き電区分所の設備は津軽海峡に面した津軽半島の先端部，龍飛崎近くの地上部にあり，青函トンネルの斜坑(竜飛斜坑)を通じてケーブルでトンネル内のATき電線・トロリー線に接続されています．異相区分切替セクションも完全に青函トンネル内にあり地上からは全く見えない上に，き電区分所の設備も冬季の非常に厳しい津軽海峡の天候に対応するためかほとんど全ての設備が屋内に収められているため，外部から様子を知るのが極めて難しくなっています．
