北海道新幹線・海峡線の吉岡変電所は奥津軽いまべつ－木古内間に設置されており，本州側の今別変電所とのき電境界となっている竜飛き電区分所から新函館変電所とのき電境界となっている新木古内き電区分所までの区間のき電を担当しています．また，木古内駅から約1.8km新青森方に三線軌条で線路を共用している海峡線(狭軌)との分岐点があり，そこから在来線の木古内駅を越えて道南いさりび鉄道の電化区間との境界であり25kV/20kVの異電圧交交セクションがある木古内き電区分所までのき電も担当しています．

　吉岡変電所も本州側の竜飛き電区分所と同様に青函トンネルの定点(吉岡定点)から地上に延びる斜坑の出口付近の地上に設置されています．異相区分切替セクションはもちろん青函トンネルの中にあり外からは全く見ることができませんが，ほぼ完全に屋内にある竜飛き電区分所と違って遮断器や断路器などの受電設備やき電用変圧器はガス絶縁式の密閉型ではありますが屋外に設置されているため，外からでもある程度の様子を知ることが出来ます．