山陽新幹線　新鴨方変電所の
異相区分切替セクション

隣接セクション
(博多方) 新松永き電区分所		新鴨方変電所		(新大阪方) 新庄き電区分所

　本項では山陽新幹線　新鴨方変電所の異相区分切替セクションについて説明しています．

• 1)　新鴨方変電所を新大阪方から見たところ．
• 2)　線路の反対，北側から見た新鴨方変電所のほぼ全景．
• 3)　新鴨方変電所の正門．
• 4)　新鴨方変電所の銘板．
• 5)　新鴨方変電所へ電力を供給する中国電力の220kV送電線．
• 6)　新鴨方変電所の受電鉄構．220kV・2回線で受電しています．
• 7)　受電鉄構(1L側)を下から見上げたところ．
• 8)　受電鉄構(2L側)を下から見上げたところ．
• 9)　一次側，220kVの受電設備．避雷器や遮断器，断路器などが並んでいます．
• 10)　受電鉄構側からみた一次側受電設備．1L側の断路器は開放されており，2L側の機器のみ稼働していました．
• 11)　新鴨方変電所のき電用変圧器．三相220kVを単相60kV×2組に変換する変圧器が2台設置されています．
• 12)　1L側のき電用変圧器．変電所新設当時は変形ウッドブリッジ結線変圧器が設置されていましたが，その後1L側は巻線構成がより簡素なルーフ・デルタ結線の変圧器に更新されたようです．
• 13)　2L側のき電用変圧器．こちらは当初からの変形ウッドブリッジ結線変圧器のままとなっています．
• 14)　2L側の変形ウッドブリッジ結線変圧器を線路を挟んで反対側から見たところ．
• 15)　変形ウッドブリッジ結線変圧器の二次側の2組の単相交流出力のうちB座側はA座側よりも電圧が低く1/√3倍になっているため，電圧を√3倍してA座側と同じ60kVにするための昇圧変圧器が設置されています．一方，1L側のルーフ・デルタ結線変圧器はA座とB座の出力電圧は同じため不要になった1L側の昇圧変圧器は撤去されています．
• 16)　昇圧変圧器の入力・出力ブッシング．B座側出力の途中に挿入される形になっており，A座側の出力はその奥を素通りしています．
• 17)　き電用変圧器から二次側の回路全体を見たところ．
• 18)　二次側の出力に設置されたフィルターと思われる機器．
• 19)　2台あるき電用変圧器の出力の選択・繋ぎ変えを行うための遮断器・断路器群．
• 20)　二次側遮断器の出力側．下り線側のき電回路に接続されています．
• 21)　下り線側の二次側機器．
• 22)　下り線の異相区分切替セクションの切替用開閉器とAT(単巻変圧器)を収めた建屋．
• 23)　建屋内の切替用開閉器に繋がるブッシングと断路器．切替用開閉器は故障・メンテナンスに備えて上り線・下り線それぞれに2組ずつ設置されており，訪問時は左側の切替用開閉器の断路器が投入されて稼働していました．
• 24)　下り線側のAT．両端にある大きくて長いブッシングがトロリー線とATき電線に接続され，真ん中の小さいブッシングが中性点でインピーダンスボンドを介してレールに接続されています．
• 25)　上り線の異相区分切替セクションの切替用開閉器とAT．
• 26)　新鴨方変電所のき電線出力(下り線側)．レールに接続される対地電圧の低い中性線(N)を含めて6本のき電線が門型の鉄構に支持されています．
• 27)　上り線側のき電線出力．
• き電線の色分け(:表示 :非表示)
  (F:ATき電線 T:トロリー線 SN:中セクション)
  F下り東京 T下り東京 SN下り F下り博多 T下り博多
  F上り東京 T上り東京 SN上り F上り博多 T上り博多
  28)　線路を跨ぐように設置されたき電線鉄構．変電所からのトロリー線・ATき電線出力を上下線それぞれ新大阪方・博多方に振り分けています．
• 29)　鉄構内のき電線(新大阪方)．縦横に張られたき電線とこれらを相互に接続するジャンパー線で構成されています．
• 30)　き電線の種別表示(新大阪方）．下り線関係は黄色で表示されており，「F」がATき電線，「T」がトロリー線，「セクション」は異相区分切替セクションの中セクションへのトロリー線を表しています．
• 31)　鉄構内のき電線(中間部)．
• 32)　き電線の種別表示(中間部)．「R」はレール，「N」は中性線を示していますが，いずれもレールに接続される対地電圧が低い線で，両者が使い分けられている理由は不明です．
• 33)　鉄構内のき電線(博多方)．
• 34)　き電線の種別表示(博多方)．こちら側は上り線関係で白色で表示されています．
• 35)　下り線異相区分切替セクションの入口側のエアセクション．変電所から200mほど新大阪寄りに設置されています．
• 36)　下り線異相区分切替セクションの入口側エアセクションの新大阪側の架線絶縁部．
• 37)　下り線異相区分切替セクションの入口側エアセクションの中セクション側の架線絶縁部．
• 38)　下り線新大阪方のトロリー線へのき電線接続部．東海道新幹線では変電所・き電区分所から見てエアセクションを越えた向こう側(異相区分切替セクションの外側)に設置されることが多いですが，山陽新幹線ではエアセクションの中間部(2つの架線がオーバーラップしている箇所)に設置されていることが多いようです．
• 39)　上り線異相区分切替セクションの出口側のエアセクション．
• 40)　上り線異相区分切替セクションの出口側エアセクションの中セクション側の架線絶縁部．
• 41)　上り線新大阪方のトロリー線へのき電線接続部(手前側)と下り線異相区分切替セクションの中セクションのトロリー線へのき電線接続部(奥側)．
• 42)　上り線異相区分切替セクションの中セクションのトロリー線へのき電線接続部．
• 43)　博多方の上下線のき電線群．内側の2つがATき電線，外側の2がトロリー線へのき電線です．
• 44)　今立トンネルの入口．下り線異相区分切替セクションの出口側のエアセクションと上り線異相区分切替セクションの入口側のエアセクションはトンネル内にあります．