| 隣接セクション | ||||
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| (新大阪方) 新米原変電所 |  | 新関ヶ原き電区分所 |  | (東京方) 羽島変電所 |
東海道新幹線の新関ヶ原き電区分所は岐阜羽島～米原駅間のほぼ中間地点に設置されており，通常時は羽島変電所と新米原変電所のき電境界になっています．羽島変電所は中部電力から，新米原変電所は関西電力から受電しているため，新関ヶ原き電区分所は東海道新幹線における中部電力と関西電力の境界でもあります．
新関ヶ原き電区分所は1964年の東海道新幹線開業当初は新関ヶ原変電所として設置されましたが，その後にATき電化された際に変電所の削減対象となりき電区分所に格下げされた経緯を持ちます．同様にき電区分所に格下げされた安城変電所や新枇杷島変電所などはその後の電源増強工事で変電所として復活していますが，新関ヶ原変電所と新大阪方の五個荘変電所と東山変電所は復活の対象にはならずき電区分所に格下げされたままとなっており，新関ヶ原き電区分所の構内にもき電用変圧器などが設置されていた空き地があります．
(参考：東海道新幹線のATき電化・電源増強に伴う変電所・き電区分所の変遷)
なお，新関ヶ原き電区分所がある関ヶ原町中心部の一帯は慶長5年9月15日(1600年10月21日)に行われた「関ヶ原の戦い」の舞台となった場所で，町内の至る所に史跡が残っています．新関ヶ原き電区分所のすぐそばにも東軍の総大将徳川家康の重臣，本田忠勝の陣跡があります．
1) 新関ヶ原き電区分所の全景．
2) 新関ヶ原き電区分所の正門．
3) 新関ヶ原き電区分所の銘板．
4) き電区分所の建屋．異相区分切替セクションの切替用開閉器やAT(単巻変圧器)などの主要機器は建屋内に収められているようです．
5) き電区分所の建屋の裏側(線路側)．
6) ATに繋がる上下線のATき電線(F)やトロリー線へのき電線(T)は建屋正面側から引き出されていますが，中セクションのトロリー線へのき電線(SN)は裏側から引き出されています．
7) き電区分所の建屋から築堤上の鉄構へつながるき電線群．東海道新幹線の他の変電所やき電区分所などと同様に建屋の屋上にも断路器などの電力機器が並んでいます．
8) フィルターなどの一部機器は建屋の脇の地上にも置かれています．
10) 下り線側のき電線群．左から東京方のトロリー線(T)，東京方のATき電線(F)，中セクションのトロリー線(SN)，新大阪方のトロリー線(T)，新大阪方のATき電線(F)，中性線(NW)の順に並んでいます．
11) 上り線側のき電線群．上り線側と同様に左から東京方のトロリー線(T)，東京方のATき電線(F)，中セクションのトロリー線(SN)，新大阪方のトロリー線(T)，新大阪方のATき電線(F)の順に並んでいます．
12) 鉄構から新大阪方へ延びる上下線それぞれのATき電線とトロリー線へのき電線．
13) 鉄構部にある下り線の中セクションへのトロリー線接続部．
14) 上り線の異相区分切替セクションはき電区分所より東京寄りに設置されているため，き電区分所の鉄構近くには中セクションではなく新大阪方のトロリー線へのき電線接続部があります．
15) 下り線の異相区分切替セクションの入口側のエアセクション．
16) 下り線の入口側エアセクションの東京側の架線絶縁部と下り東京方のトロリー線へのき電線接続部．
17) 下り線の入口側エアセクションの中セクション側の架線絶縁部．
18) 下り線の異相区分切替セクションの出口側のエアセクション．き電区分所から1kmほど新大阪寄りにあります．
19) 下り線の出口側エアセクションの新大阪側の架線絶縁部と下り新大阪方のトロリー線へのき電線接続部．
20) 上り線の異相区分切替セクションの入口側のエアセクション．き電区分所のすぐそばにあります．
21) 上り線の入口側エアセクションの中セクション側の架線絶縁部と中セクションのトロリー線へのき電線接続部．
22) 上り線の異相区分切替セクションの出口側のエアセクション．き電区分所から1.3kmほど東京寄り，「関ヶ原の戦い」で東軍の徳川家康が最初に陣を置いたとされる桃配山のそばにあります．
23) 上り線の出口側エアセクションの中セクション側の架線絶縁部．
24) 上り線の出口側エアセクションの東京側の架線絶縁部と上り線東京方のトロリー線へのき電線接続部．
25) 桃配山の上空を横切る中部電力の500kV・2回線の送電線「西部幹線」．名古屋地区を大きく取り囲むように設置されている中部電力の基幹的な送電線の一つですが，2020年12月16日の大雪によって雪の重みで最上部の架空地線を支持する腕金が折れ曲がるなど大きな被害を受けました．損傷した区間の送電鉄塔数基については一度完全に解体撤去された上で新たに建て直す工事が進行中です．現地を訪問した2024年9月の時点では鉄塔はほぼ完成しており，電線を張りなおす最終の作業が行われていました．